太陽光発電システムを導入するメリットの1つに、発電した電力を売ることができることです。いくらで電力を売ることができるかというと、経済産業省の調達価格策定委員会で毎年検討され決定されますが、2013年度の固定買取価格は10kW未満の住宅用で38円/kWh、10kW以上の産業用で37.8円/kWhとなっています。この価格は電力会社から電気を買うより高く設定されていますが、その背景には太陽光発電を普及させ、CO2を削減させたいという国の思惑があります。固定買取以外にも太陽光発電システムを購入する際に、国や各自治体から補助金が出ますので、非常に導入しやすい環境が整っていると言えます。
しかし、固定買取制度については、年々その額が減らせています。ちなみに2012年度は、個人の住宅用で42円/kWh、事業用でも42円kWhでしたので、4円/kwh減額されたことになります。予算の関係もあるでしょうし、普及率が進めば進むほど国の目的も達成されるので、援助は減らされていくということです。車のエコカー補助金などと同様ですね。しかしそれでもまだ38円/kWhで向こう10年間買い取ってくれますので、これから太陽光発電を導入しても遅くはありません。より変換効率の良い新しい太陽光発電システムが開発されているので、減額分も相殺されることでしょう。