桑の葉は主に漢方薬などに用いられます。
桑は果実も利用されますが、春の新芽や若葉も食用になります。葉は乾燥させて茶葉としても使用されます。
葉に含まれる成分は、非常に多様です。カルシウム、カロチン、ビタミン、,ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、亜鉛、鉄、マグネシウム、食物繊維、各種のフラボノイド類、カロテン、γアミノ酪酸なとがあげられます。
また、日本人に不足しやすいというカルシウムは小松菜の1.5倍、鉄は小松菜の15倍、カロテンはほうれん草の10倍も含まれています。
このような成分を含んでいる桑のお茶には、血圧降下作用やコレステロールの降下、アトピー性皮膚炎の改善や利尿作用、老廃物の排泄をよくする作用や脂肪の増加を抑制する効果などがあるといわれます。成人病の予防に効果があるとして注目される一方で、ダイエットなどにも役立つ効能があることから、研究がすすめられています。糖分をゆっくりと吸収する効果を持っていることから、おだやかなダイエット効果をもたらすとされているためです。
また、食物繊維は一般的に便通の改善によい成分として知られ、減量などの美容関係で注目されることの多い成分です。この食物繊維は、腸からのコレステロール吸収を抑える働きも持っています。
コレステロールは成人病や肥満の原因の一つです。これの吸収を抑制することは、健康維持と体重コントロール、ダイエットなどにも有効といえるでしょう。
桑の茶葉は、豊富なビタミンとミネラル、食物繊維を含みます。美容のために必要な成分を多様に含むお茶なのです。