メーカーでの仕事で良かったことは”ゆとり”だろうか。
社会人を大きく分けるとメーカー型、商社型に分かれる。
商社はやはり物流という影響からか、とにかく仕事のスピード感が恐ろしく早い。
それに比べると製造業はややゆったりしているというか、じっくり考えることができる。
裏を返せば良いものを作るために、きっちり考えることが肝要であろう。
いちからものを作ってそれを売る、そこには物流の要素というのが比較的少ない。
もちろんそうはいっても商社から早く作れ、あるいはお客様から直接の要望もある。
しかし、それだけ求められているのだから、ある良いのではないだろうか。
裏を返すといくら作ってもダメ、つまり余剰在庫が山積することは非常に怖いことである。
例えば80年代は日の丸半導体と言われるほど日本の半導体は売れていた。しかし今ではどの企業も余剰在庫を抱え危機的状況にある。
そのためにも卸と製造は密接な関係を保つ必要があるが、お客様直接にすればバックマージンを卸に支払う必要もなく、財務状況も良くなる。商社はモノがないが、製造業はモノがある。いざというときはやはり製造業が生き残りやすいというのが実感として感じられ、それだけ生活の安定感も増すので良いのではないだろうか。