鍼の治療は東洋医学に基づくもので、体の経絡(ツボ)を鍼で刺激を与える事で改善していくという治療方法です。大人に使用する際には髪の毛よりも細い鍼を使用しますが、小児の場合には別の器具を使用します。床を掃除するコロコロの様な形をして表面がトゲトゲした手のひらサイズの器具です。材質は金属で出来ています。
小児鍼が注目される背景にはやはり子育ての悩みからくるものも多く、最近では「夜泣き」「かんのむし」といった赤ちゃんがなかなか泣きやまない理由で鍼治療される人もみられるようになりました。赤ちゃんが泣くのにはもちろん物理的な理由も存在しますが、何をしても泣きやまない、夜中泣いてばかりで寝られないといった様な場合に施術を行っていきます。
小児鍼の特徴は使用する器具が大人と違うだけで、基本的な経絡(ツボ)を刺激する施術方法は変わりません。例えば先に述べた夜泣きなどには、背中の肩甲骨の間を専用の器具でコロコロと刺激を与えてあげたりします。効果の表われ方には個人差がありますが、薬を投与するのと違って安心して施術を行うことも魅力の一つです。また大人用と違って鍼を刺す訳ではありませんから、外傷を与える心配もなく気軽に施術出来るのも良いですね。是非子育てにお悩みの方は、試されてみてはいかがでしょうか。
例えばこんなお母さんにおすすめなのは、子どもにはあまり副作用の強い薬を飲ませたくないというお母さんは多いですよね。ただ、とはいえ漢方はかなりクセ が強いので飲んでくれない場合もあります。内服しない東洋医学もありますよ。それは小児鍼です。小児鍼は、関西ではメジャーな民間療法ですが、関東ではほとんど認知 されてないですよね。鍼を指すことなく、充て鍼という先端の丸い鍼でツボを教て基礎体力を向上させるというものです。虚弱体質を改善したい とかであればおすすめです。関東でも一部の鍼灸院では実施されていますので、お近くで探してみてください。